2020をリリースするYackleに遠隔で

2020年が始まったのもつかの間の4月22日、Yackleがアルバム「2020」をリリースした。新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインにてインタビューを実施した。前作とはテイストがガラっと変わり、ダンスを意識した手つきにはどのような意図が隠されているのだろうか?

──今回のアルバムタイトルは「2020」ということですが、作り始めたきっかけやストーリーはなんだったんですか?

今回、実は最初はアルバムをリリースしようと考える前に、Fetusくん、Neibiss、Lilniinaちゃん達それぞれと曲を作ろうと言う話になっていて進めていたのですが、ちょうどその時に10代最後の作品としてEPかアルバムを作りたくなり、折角なので今しか作れないような作品にしたいので10代を中心に同世代をフィーチャリングしていこうと思っ他ので、その時に作っていた曲に加えて一緒に曲作りたいねと話していたアーティストに声をかけて今回のアルバムを作ることになりました。
アルバムタイトルは、2020年にリリースする20歳になる前の作品で、2000年生まれから見た2020年って大きい節目の年なのでこのタイトルがぴったりだなと思いつけました。ちなみに読み方はトゥエンティートゥエンティーです。

──前アルバム「FRANK THROW」とはテイストがまた変わっていますが、作りながら考えたりしたことってなんですか?

前作は、初めてしっかりとフィーチャリングで別のアーティストの方と一緒に曲を作るという事に焦点を当てていて、どちらかというと歌物のような楽曲を主に作っていたのですが、アルバムリリース後にDJでイベント出演をしている時によりフロア映えして自分のDJプレイでもガンガン使っていけるような作品を作りたいなと思い、全曲にドロップ的なパートを入れた構成にしました。なので、今作”2020”はクラブユースな楽曲に焦点を当てて制作しました!

──聴かせるよりかは効かせるような曲が多いなと感じていました。実際の制作にあたって、どのようなことがありました? 前作よりスムーズに創作できたか、それとも議論が白熱したりしましたか?

前作と比べて考えると、今作は特にスピード感のある共作になりました。最初のデモが出来てからその曲が完成するまで最短3日、長くても1~2週間程で完成しました。今回は、”Axel (feat. Neibiss)”、”Change (feat. Umnoise)”、”Aspiration (feat. Fetus)”の3曲はトラックも共作だったのですが、年齢が近いトラックメイカーと曲を作るのが初めてだったので、データを送り合って確認する作業とかが楽しかったです笑 プレゼントを開ける時のワクワク感みたいな気持ちになっていました。
恐らく今作は同世代のアーティストの方々との共作だったので、バイブス的な部分から近い人がより一層多かったと思います。

──時代を捉える上で一番ビビっときてる歌詞はありますか?

Take a Step以外は、フィーチャリングアーティストの方々それぞれに作詞も担当して頂いていて、それぞれこの歌詞いいな〜となる所はあるのですが、特にイケてるなと思ったのは、Baindali君と作った「19」の”目に染みるタバコ煙ったいな”、”汚れ切っても美しいままで”という歌詞ですかね。
この曲は、僕が19歳、Bain君がもう直ぐ19歳ということで、20歳になる前の未成年だからこその心境をテーマにして作ったのですが、この2文で色々な情景を思い浮かべられる素晴らしい詩だと思います。

──今回はアルバムに隠された秘密ってなにかありますか?

あと、今回実は11曲でのアルバムリリース予定で、uyuniちゃん、Saint Vega君と作っていた”Galactica Trip”は別でリリースしようという話だったのですが、作っている最中に僕がどうしてもアルバムに入れたくなったので、2人にお願いして無理を言いつつどうにか納期に間に合わせました…!笑

最後に、ここだけの話なのですが(まだ詳しくは言えないので)、今回フィーチャリングで参加して頂いたアーティストの方々とは僕のアルバムだけでなく、一緒に作った別の何かがリリースされていく予定なので楽しみにしていてください!

 

特設サイト
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Yackle(やっくる)

作曲家、DJ、イベントオーガナイザー、ヨーヨープレイヤー
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