どうもどうも〜!富田です。今回は先月ついに得た家から記事を書いております。ここ最近は毎日最高気温2度、天気は曇り時々雨……みたいな日々、日没も早くなってしまい、21時まで明るかった夏が幻だったかと思うくらいです。14時には夕方っぽい表情をしているので、外出が億劫になります。冬ですね……
最近はというと引っ越して間もないため、ここ最近は近所の散歩をしてばかりいました。さむかった……私が住みはじめたノイケルン地区はベルリンでもぶっちぎりで治安が悪いと言われていますが、今の所物騒な目にはあっていません。もともと移民の多くが住まう土地のためいわゆるアラブ・トルコ系のお顔立ちの人々が多く見かけられ、そのためか街にも読めない言語やゆく人の話す言葉に異国情緒(異国にいながらさらに異国情緒ってのもちょっとへんですが)が溢れています。
1文字の区切りを認識できる文字が半分もない、矢印の可愛い肉屋さん
大通りを見渡すと概観の6割ほどがケバブ屋さん、宝石店、理髪店、の3択で出来上がっているような気がします。ケバブ屋さんはトルコからの移民がぶっちぎりで一番多いのでわかります。しかし宝石店・理髪店が多いのはなぜなのでしょうね?御徒町の宝石街にインド料理屋が多いのと同じ理由なんでしょうか。(ちなみに御徒町にインド料理屋が多いのは、イギリスから独立したての頃インドが殖産興業をめざし時計の加工技術を得るために日本へ来ていたためだそうです)と思ったんですがインドとトルコの距離は約4630km。全然遠いのであまりこの予想は役に立たなそうですね。。ちなみに通りを曲がるとタクシードライバーの教習所が多いことを踏まえて、理髪店の多さについては「手に職を持つことで安定を得る」的な考えから来ていると予測・検証なしに納得してしまっています。よくないがわからない。にしても集合し過ぎじゃない?もう少しバラけたら?需要に対して明らかに供給過多では?と思うのですが、謎です。わかる人いらっしゃいましたら是非ともご教示ください……。
と思っていたんですけどこの通りにはもしかしたらインド/中近東の国々からの移民もなかなか多いのかもしれません。シーシャ屋さんもめちゃくちゃありました。
そういえばベルリンでは結構な数のシーシャ(水タバコ)屋さんが散見されており、ハイブランドのショップが軒を連ねる通りのオープンカフェ顔をしたシーシャ屋さんもあれば私の今の家の周辺はシーシャ道具をひととおり揃えられるお店もあり、シーシャ文化が根付いているようです。ちなみに私がドイツに着いて最初の感想が「道にタバコが落ちすぎている」だったんですが、めちゃくちゃ煙が好きな人が多いんですかね?
ちなみにベルリンの移民の割合は多い順でトルコ、ポーランド、シリア、ロシアと並んでいるそうです。近年の移民の割合の図表を見てみるとぶっちぎりでトルコが多いのでびっくりします。確かにトルコからベルリン来やすいものね。かくいう私もトルコ経由でベルリンに来たのでした。移民だ。
ないわけがないことを頭ではわかっているんですけれど、いざ目で見ると「この文字を表示できる電光掲示板があるんだな……」と謎の感慨に浸ってしまいますね
フォント違いかわいいです。
寿司、生け花的な素養が見られますね
さて、近況についてはまた次回近況としてお伝えするとして、ベルリン前市長が2003年にうたったBerlin ist Arm, aber sexy(ベルリンは貧しいけどセクシー)という文言についてずっと考えていて今もわからない、という旨の話をしますね。長くなるかと思って覚悟を決めて書いたのですが、予想より短くなりました。
Arm(貧しい)については結構単純な話で、ベルリンは2016年時点で約600億ユーロの負債があり、市そのものが「裕福ではない」と言う状態、かつ市民の生活費という意味で考えてもそれほどお金がかかるものもなく(十数年前までは地価がもっと安かったそう)、「貧しくても良質な暮らしができる」、という感じの解釈をして問題ないかなと思います。
実際DW(Deutsch Welle) が2016年に発表した動画『Warum ist Berlin arm, aber sexy?』でも「たくさん自然や遊び場があるよ〜!」的な話をしています。
では次、「都市がセクシー」とはなんなのか?セクシーについては語源を辿っても「(性的な)魅力のある様子」「性欲や興味を喚起する傾向がある」という旨の記述があるばかりで、現在ほど意味内容に変化がないらしいということしかわからず、それではなんとなく要領を得ません。「年間1200万人もの観光客を呼ぶ魅力のあること」をセクシーと形容したんですかね?ちょっと安直すぎるような気がしてうたがわしいですが……、もしそうであればその「魅力」が指す具体的な内容は文化なのでしょうか?美術はもちろんクラブカルチャーなど少しアングラな、国や公に保護されないものが大多数を占める文化形態がながく愛され続けていますが……。なんとなくずっと「単純に魅力があるということ伝えるためにセクシーという形容をしたわけではない」と思って唸ってきて、今もいまいち腑に落ちないところがあるのですが、意外とあっさりしているのかもしれませんね……ほんとうにそれだけなのかな〜?何か思いついたり知ることができた場合はまた書き足しますね。
2003年にベルリン特別市前市長のKlaus Wowereit氏がうたったこの文言。15年くらい経った今でも、なんかイマイチちゃんとわかっている気がしなくても、なんとなくベルリンに似合うな〜とは思うのでした。なんででしょうね?夏場の人々がカルチャーショックを受けるほど露出度の高い服装でまちを歩いていたから?(それはセクシーの意味合いが違いますね)
そんなわけでモニャモニャしながら今回の記事を終えます。この件については続報(あるのかしら)を待ってください!
今回のトップ画像は家の窓から見える朝焼けでした。すぐ近所に工場?があって、常に煙が見られます。あれ?やっぱり煙が好きなのかな?寝ても覚めても働いており偉いですね!ではまた次回!
<プロフィール>
富田香織 Kaori Tomita