著:荒渡巌 研修生活も早、二ヶ月が過ぎた。ビニールハウスで毎日のように面倒を見ていたトマト、ナス、かぼちゃといった夏野菜の苗たちも畑に飛び出してからしばらくが経つ。カッコウの鳴き声が聞こえるようになったが、…
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第二景 東京都墨田区文花 「あをば荘」 江戸の境界線だった隅田川を渡った向こう側は、いわゆる「墨東」である。 東武スカイツリーラインの東向島駅に降りれば、其処はかつての岡場所であり、官未公認の私娼窟であ…
教室の隅…いや、隅ではないけれど、わりかし端の方にいつも座り、あまり話さないけどその背景は気になるクラスメイト。彼を例えるならそんな感じだろうか。 イラストだけではなく写真や音楽なども用いて独自の空気感を描写するアーティ…
コロコロコミックではなくコミックボンボン スーパーファミコンではなくセガサターン あの頃みんなが好きなものが好きじゃなかった。 メインストリームにいたくない かといってサブカルチャーという括りにも入りたくない どこにもい…
6月14日にちゃんもも◎生誕祭が行われる。これをきっかけに、彼女の哲学の一端を知ろうとインタビューを実施した。テラスハウスでデビューした彼女は、本を書き、アイドルになった。コアなファンならすでに知っていることばかりだろう…
您好 這是科林威廉姆斯。 我很高興有這樣一個地方。 我是台灣藝術書籍的定期撰稿人。 我想介紹台灣攝影師今天的期待。 《Ruma Tang》 首先它是Ruma Tang。該人的肖像如下。 她拍攝的照片非常平衡…
今回で連載4回目となる「汽水域の旅」ですが、汽水域に「海賊」が現れます。荒波が騒ぎたつなかに、どのような獲物を得られるのでしょうか。そこに待ち受ける亡霊やモンスターはまだまだ強くなっていく、さらに私たちを惑わせてくると考…
どうも富田です。☁︎と名乗ったりもしています。6月3日からドイツ・ベルリンにて暮らし始めます。最初に住む家は家はかつてベルリンの壁があったあたりです。ベルリン行きを決めたあとバグマガジン編集の方から「いまベルリンの若者と…
月刊アフタヌーンで好評連載中の『ブルーピリオド』もうみんな読みましたか? 東京藝術大学の油画科という倍率がとんでもない学科を、成績優秀・スポーツ万能の主人公が攻略していく物語。まだまだ物語は始まったばかりだけど、このドキ…
著:荒渡巌 拠点にしていた東京を離れ、とある農業施設の研修生になって一ヶ月が経つ。年齢も出身もまちまちな同期の研修生5人と、海外からの研究者2人、寮長を含めた9人からなる壁の薄い寮生活にもそろそろ慣れてきた…
第一景 東京都北区王子 「コ本や honkbooks」 路地を縫うように走る「最後の都電」荒川線にトコトコと乗って、王子駅前に降り立った。 もともと「王子電車」だったこの線は、荒川区の三ノ輪から早稲田ま…
大桃耕太郎からLINEで「展示見に来てよ」とお誘いが。久しぶりのお誘いに乗って神保町の「美学校」まで遊びにやって来た。・・・ってちょっと待て。大桃耕太郎って美術やってなかったよな? 真相が知りたくて、あと「平成気分」って…