どうも〜!富田です。寒い日々です。気づいたらクリスマスでした。今回はクリスマス報告回です!意気込んで散歩してゆきます。
クリスマスツリーの赤ちゃんたち pic.twitter.com/2GR415N7i7
— ☁︎ (@10mtsn) 2018年11月2日
ドイツ、生の木を用いるのが一般的なのか大体11月ごろからホームセンターへ行くとクリスマスを待つツリーの赤ちゃんたちが見られます。(よい写真がないので私のツイートを参照します)月半ばになると市場や百貨店など、ホームセンター以外でもツリーの購入ができるようになります。便利ですね。気がはやい。みなさんクリスマスに浮き足立っています。そしてそれと同じくらいにクリスマスマーケットも始まります。日本ってクリスマスが終わるとすぐ翌日からスーパーにお正月用品が並びますよね、あの感じです。ハロウィン(もともとハロウィンを祝う習慣がないので嗜む程度のお祭り感があります)が終わったら翌日からクリスマスが今年もやってくるのです。悲しかった出来事を消し去りたすぎるのでしょうか。すてきなホリデイ……
たくさん供給されるということは、例年それだけの需要があるということ。最初は「こんなにいる?」と疑っていたのですが……確かにベルリンの屋内外、ツリーがありすぎました。百貨店やショッピングセンターはどこもかしこも、屋内外問わず5m間隔くらいでツリーを設置しているようなふしがあり、林かな?と錯覚するほど。いやほんとですよこれ。
ベルリン中心街のクリスマスマーケットへ行きました。仮設にながら屋台の作りがしっかりしています。いくらあったかワインを飲むといっても最低気温が氷点下、天気も良くなく日暮れの早い国ではやっぱり室内が最高ですよね。
歴史あるコンサートハウスなんですけど、ミラーボールが飾られていてかわいかったです。浮かれてるな〜
装飾に意気込みが見られます。オーナメントがたくさん売られています。食べ物屋台はいつも通りソーセージと芋、あとあったかワインやチョコレートドリンク、ラクレット、という感じのラインナップです。ソーセージ屋台はしばしば大きな鉄板に数種のソーセージを並べまくっていて、見るたびなぜかワクワクします。
別のクリスマスマーケットへも来ましたが、本当にもみの木が並べられているだけなので林でした。
ツリーを設置するにしても5m以下の間隔だと並べすぎなんじゃないですかね
ほんとうに所狭しとツリーが設置されていて、何ならちょっと形を整えたっぽい剪定の痕跡が地面に敷かれているので、よくわからなくなってきました。
こちらもオーナメントを飾ることもなく置かれている大量のもみの木です。林ですね。ちなみにクリスマスマーケットは長いところで1月6日まで開催されており、クリスマスそのものは24~26日に祝います。大体2ヶ月ちょっとクリスマスしていることになりますね。しかも本番も長い。26日はクリスマス2日目ということで祝祭日扱いです。
さて、クリスマスについて書きます。ドイツではWeihnachtenとも呼ばれていますおり、古ドイツ語で直訳すると「神聖な夜たち」。先史時代もともとドイツには土着の信仰があり、そこでは12月21日前後に「太陽誕生の祭り」として冬至のような(これから陽が長くなっていくタイミングの)イベントを催していたのですが、962年ごろに神聖ローマ帝国となってキリスト教を布教する際にちょうどいい!と「イエスの誕生は太陽の誕生と同じですよ」と教えたらわかりやすい!広めやすい!祝いやすい!と好評に、そうしてWeihnachtenはクリスマスとも呼ばれるようになったのでした。現在でもクリスマスマーケット会場はGoogle Map上でWeihnachtenと表示されます。にしても上手なすりかえですね〜。戦国時代、日本にキリスト教を広める際にも同じく「マリア様は日本の観音菩薩と同じですよ」と伝えられたそうですが、新しい概念を浸透させる際には既にある似たようなものから連想させると伝わりやすい、昔から使われてきた現代でも有効な技法ですね!えら〜い
言われてみれば気になることに戦時中ナチスドイツはキリスト教をどうしていたか、というのもあります。ナチスドイツが排除しようとしたユダヤ人のひとりにキリストもいたはずですしね。ではその時どうしていたかというと、サンタクロースはゲルマン神話のオーディンだったよと話したり、イエスではなくヒトラーを崇めるよう話したり、クリスマスは冬至を祝うものとしてかつてに還ったり、聖歌の歌詞をゲルマン神話の登場人物にすりかえたり、うま〜く入れ替えて(祝う方法/形式は変えずに)いたそうです。と言っても民衆はそれほどヒトラー政権によるすりかえを気にしていなかったそうです。なるほどな〜!
なんとなく形式に変化がなければその意義が変わっても受け入れられるというのは、便利でいいですね。なんやかやで現在はナチズム以前のようにクリスマスを祝っているそうです。家族でご馳走を食べてほくほく過ごす!いい習慣だな〜
他国のクリスマスを詳しく知らないので憶測しかできないのですが、ドイツはやることなすことなんとなく牧歌的になってしまうようなところがあるように思います。どうしてでしょうね?とは思いつつも次回は年越し回です!ベルリンの年越しには牧歌とかありません、市街戦です!(同居人談)毎年死人が出るとのことなので見たことないものが見られる予感にワクワクしています!ではまた次回!お待ちください!
このサイトを参考にしました: ウィキペディアを参照するのはあやういので控えたいけど宗教関連はサイトの良し悪しの判断が非常に難しいためウィキペディアが一番信憑性高い気がしてくる、というのがあります。
ナチス・ドイツにおけるクリスマス – Wikipedia
ENCYCLOPÆDIA BRITANNICA – Germany
旅行前に知っておきたい!ドイツの宗教事情と歴史背景
<プロフィール>
富田香織 Kaori Tomita