ちゃんもも◎インタビュー

6月14日にちゃんもも◎生誕祭が行われる。これをきっかけに、彼女の哲学の一端を知ろうとインタビューを実施した。テラスハウスでデビューした彼女は、本を書き、アイドルになった。コアなファンならすでに知っていることばかりだろうが、改めて彼女の言葉で考えを知るきっかけになればいいと思う。さぁ。ちょっと長いけど、読んでくれ。

 

1.ちゃんもも◎さん、最近どう?

 

(インタビューは渋谷のファミレスで行われた)

──さっきメニュー選ぶのにすごい悩んでましたけど、これは最近になってから?

今の食事の管理をパーソナルジムでし始めてから。炭水化物とかも1日にとっていい量が決まってて、それに基づいて全部選んでる。生クリームとか一番好きなものだけど我慢してる。

 

──選び取ることって今難しくなっているよなって思いまして。最近コンビニ行ったりすると、選ぶのにめちゃくちゃ時間かかるし、なんで子供の頃ってスパっと選べていたのか。

その瞬間自分がどれが一番欲しいかだけで選べたからじゃない。今はいろいろ忖度しちゃうから。

 

──そうそう。本当はこれが食べたいんだけど「健康のため」とか邪念が入ってくるじゃない。あえてそういうものを無くしてみようって思うときでも、やっぱり選ぶのに時間がかかる。

てか、そう思うと、コンビニには欲しいものが無いって気づかない? もももムシャクシャしてダイエットを止めてた時期があって。そのときはなんでも好きなもの食べようと思ってコンビニ行ったら食べたいものが無くて。やむなくパスタとか買う、みたいな。

 

──2014年の11月に本を出したじゃないですか。それで過去のことをオープンにしているから実はあまり質問することがなくて。

それはよくそう思われるね。インタビューのたびに言われる。

 

──本を出してから3年たったし、言い切れなかったこと、新たに感じたことなどありますか?

他で言ったことないことだと、解禁目標30歳でまだ秘密にしていることがある。というのを今初めて言うかも。たとえばね。色々あるけど、本は人に向けて書いてるからその言葉選びだったり見せ方みたいのが入ってて、一番易しそうであり、中高生の子に読んで欲しいっていう (対象が) 明確な本だから、これを読んで「もも」の中身だって思われるのも違うんだよね。それはけっこうね、いろんな人に言っておきたいなと思う。ももの中ではいつも狙いがあって誰にどう、必要なものを作りたいかっていうところで何もかもやってるから、あの本は悩んでるだいたい中学生とか高校生の女の子。特に。でも、ふと読んでみたら30歳とか40歳の男性でも、そこに自分を見出す部分もあるのかもしれません。

 

──わかりました。いろんなチャンネルごとに伝えるものを分けているじゃないですか。

分けてるね。

 

──テレビ、ラジオ、ライブ、本とかTwitterなどで、それぞれのチャンネルで何を伝えてきたか伺ってもよろしいですか?

ラジオは一番キャラ抜きのリラックスした状態で、下手くそな言葉を喋って行くっていうところ。伝えやすさとかは考えてなくて。自分とチャンネルが合う人に伝わればと思って。だからカルロスまーちゃんっていう自分が一番リラックスできる相手でずっとやれている。ラジオも5年目で、始めたころのももは22歳とか。で、今月最終回。

 

──え!? 終わっちゃうの!

ソラトニワ自体が終わっちゃうんですよ。ラジオ。

 

──それはそれはお疲れ様でした。

そうなんです。毎週水曜日が……。

 

──ようやく旅行に行けますね。

そうっすね。タモリさんみたいにずーと水曜日のこの時間は外せないっていう。

 

──ライブではどういうものを伝えてますか?

ライブではなりたい自分になって、そこに応援してくれる人がついてくることによって、前向きなバイブスを伝えたいと思ってる。ももみたいにコンプレックスを持っている人間が、あえて脚光をあびることによって人を勇気付けられることってあると思うんですよね。だからももとしてはそれをやっている。どっちかっていうと音楽がやりたくてやってるけど、バンドじゃないもん! の中の個人としては自分に制御をかけまくった状態の中でどれだけ頑張れるか、自分らしさを爆発できるかっていう時間。ある種、ももらしさが一番無い状態だと思うし、その分、それを超えてまで滲み出てくる部分のドリップタイムですね。いつか自分が35歳ぐらいになったときに、いろんなコンプライアンスだったりポップさに慣れた状態で人前に出せる良い味ができあがってると良いなと思います。

 

──その視点は面白いですね。10年後まではビジョンがあるわけですね。

めちゃくちゃあるね。

 

──Twitterは誰向けなんですか?

それがね、辞めたいんだよね。

 

──ですよね。最近のTwitterを見ていると、告知とRTだけで以前のように啓蒙がなくなっていると感じました。ネットだったりSNSに対して思ってることはありますか?

ブランディングの難しさ、この5年の答え合わせができたって感じ。ももが一番失敗している部分でもあるんだけど “ちゃんもも◎” をやってきた中で。

 

──ほうほう。それはどういうところ?

自分の趣味とか、推していきたいものを発信するのがすごい下手なの。なおかつ、ももってインテリジェンスじゃないから、たとえば、こうしたいってのを発信するのってそれが必要だと思うんだけど、ももはそれができないの。ずっと心の中か、頭の中で思った明確な好きなものへの思いもね、面白そうに人に伝えるってのはももはできない。Twitterってそういうツールじゃん。

 

──それに向いてない部分もありますけれどもね。Twitterも。

上手く扱える人にとっては、それができるものだと思う。突然有名になってしまった当初は、Twitterを通して、ももの好きなものを沢山の人に興味を持ってもらうためのツールであって欲しいなと思ってやってきた。けど、やっぱりできなくて。聞いてほしいけどその先に全く発信力のない言葉をTwitter上に書くことに疲れちゃって。だから、今はぜんぜん好きなものに対しては自由奔放につぶやいてる。連絡事項以外は。だからね、ツイッターのフォロワーの層として、同じ趣味の人が集まってくる状態じゃ無いっていう不思議なパターンかも。普通、近い趣味を持った人がファンになるっていうのがあるじゃないですか。私の場合はそんなことよりとにかくちゃんもも◎の生き方が好きだと言ってくれる皆様がフォロワーです。恐らくそれがわたしが対外的に一番認められている部分だということだと思います。

なのでそれはそれで幸せな部分。テラスハウスに出た時点でそうだけど、リア充的な世界の中ではわたしはリア充格じゃないし、サブカルの世界では私はサブカル格じゃない。なんとなく我が道を行ってる感じはするけど、ホームとなる世界観や居場所がどこにもなんですよ実は。結局わたしはただのカオス。自分っていうものを渋家に入って以来、邪道の極みロードを突き進んでここに到達しています。いきなりテラスハウスに出演したことで、わたしの邪道的な作家性はさておき無条件で認知や好意を寄せてくれる一般のファンの人がついて、ガーって行っちゃったから、そこからはさらなる邪道で何者でもないのに名を上げてなんでも叶うっていう、とても捻れた状態です。良くも悪くも。

 

──面白い。そこに思うところがあるんですね。

それがあって、運命とかってあんまり言いたくないけど、地道にやって一つの世界で地位を獲得する人生には向いてなかった人間なのだともう割り切ってます。わたしはできるだけミーハーで邪道、かつポップな感じでうまいことやりたいことをやってる人って思われてたほうが良いということなんだと思う。

 

2.ちゃんもも◎さん、未来ってどう?

 

──次に書きたい本の構想はありますか?

33歳ぐらいでまた本を出したいと思っていて。その時になってみないとわからない答えに向かって生きているけど、自分の人生についてよく使う言葉で「まぁ、所詮人生じゃん」って言葉をよく使うんだけど、重くとらえてなくてそれが功を奏することもいっぱいあるというか、一巻の終わりみたいなことってあんまりないと思ってて。別に人生だから良くない? って。ゲームより軽いっていうか。みんな割と目標とかわざわざ作っていきているだけで、もうちょっと、大元に立ち帰れば、いうて、老い病み死ぬだけじゃん。この大前提を器を大きめに捉えて生きていればだいたい健康的で生きていけるなって。特に女の子とか、結婚だったりおばさんになるということの強迫観念が敷かれて生きているところはあると思うんだけど、そういうところでいかにこうダサくならずに生きている時間を幸福にできるかなって人生を試しているんだけど、自分なりに「こういうことだったのかな」って思ったことを、33歳ぐらいで書きたい。女子ってさ、33歳まではできると思うんだけど、34歳からの女子ってかなり難しいと思ってて、それはなんか、自分がどうとかじゃなくて世の中がって印象だから、ももは全然むかつくんだけど、まぁ、そこを一個、区切りとして捉えながら、ももは自分が思う女の子って生き方をやってるから「女子の歩き方」を本にできたらと思ってる。旅の本みたいな、、

 

──水木しげるとかの影響もあったり?

え、水木しげる? なんで?

 

──「この世は通過するだけのものだから、あまりきばる必要ないよ」っていう漫画の一コマがあって、それがすごい印象に残ってて。

私それ、みうらじゅんなんだよね。「人生は死ぬまでの暇つぶしで、それを豊かにするのがマイブームである」っていう言葉と「人は生まれた時から余生が始まっている」っていう言葉。それ、本当にそうだなと思って今の時代寿命とか超長いし途方ないなって。この時代だと特に時代の変換期でいろんなことに対応していくっていう別件の忙しさもあるから、少なくとも自分の人生に対しての心構えっていうのはもうちょっと器を大きくしておいたほうがいいんじゃないって。基本は虚無だから。それで、いいんじゃねって思うんだよ。「若いからそう思うんだよ」って言われてきたけど、今のところ独身だからかもしれないけどやっぱり考えれば考えてきたほどそう思うね。

 

──他に影響を受けた人っている?

みうらじゅんさんが一番欠かせないね。みうらじゅんの人生は死ぬまでの暇つぶしって言葉がなかったら正直キツかったなって思う。あと、辛酸なめ子さん、岡崎京子さん。

 

──辛酸なめ子さんはどういうところに影響を受けた?

いろんな女性の中で、辛酸なめ子さんみたいになってたいなってのはある。気づいたらずっと好きで。趣味が似てるんだよね。一番自分のライフスタイルで目指してる人だから。あとYOUさんも。影響を受けているってのは違うのかな、好きな人。影響を受けたってなったらみうらじゅんさんかな。

 

──他に、本を出すこと以外でやってみたいことはありますか?

今決まってるのが、ナイトウェア専門のブランドをやるっていうこと。

 

──ナイトウェア? 夜の服ということですか?

うん。

 

──これはクラブとかに遊びに出かけるときの服、ということ?

そういう捉え方ももちろんできるし、あとは、寝るときの服。

 

──寝るときの服。なるほど。

いや、それももちろんあり。遊びにいってもいい。ナイトウェアだから、その言い方にしているのって、いろんなものを含みたいからなんだけど、ランジェリーとか。夜なんですよ。

 

──ナイトプール的な。「夜」が重要だと。

うん。昼はやっぱ寝るか学校か仕事してるかしかないんだけど、夜に物語は動くから本当に。喧嘩するのも心変わりが決意になるのも、だいたい夜だと思うし、大切な朝の前も肝心なのは夜だから。その夜のときに身につけるものとか、その周辺のものを作ろうと思って。

 

──夜の大事さは最近きてますよね。テレビでも「月曜から夜ふかし」っていう番組があったり、あと映画「ソーシャルネットワーク」でも物語が進むのは夜だったり。

やっぱり。夜は大事にしていきたい。自分は癌家系なのでブラジャーでも身体への優しさを機能性にとりいれつつ、可愛さだけで身につける幸せもあったり、いざというときにはいつでも戦える。そういうテーマがあったりする。

 

──ざっくり言うと、ファッションブランドをやりたいということですね。

ざっくり言うとそうだね。夜というキーワードで専門的なファッションブランド。

 

──ファッションブランドというチャンネルを通じて夜の大切さを広めていきたいってとこですね。

そうそう。でもデザインはしない私は。自分がいいと思うデザイナーの人にやってもらう。ももはそういうフォーマットを沢山作ってやっていこうという。あと、会社を作りたくて。本当はそのブランドを運営する会社の社長になろうと思ったんだけど、ちょっといまその余裕がなかったから色々。ブランドを発端にして会社にする予定ではある。

 

──それはいつ頃の予定?

2020年かな。

 

──2年後を見据えてってことですね。

2019年2020年はそういう今までの概念っていうものから自分が得た感性と、未来へ行く部分の超狭間だから、とりあえずいらなくなっちゃう前に今までの自分が得たもので一つ、ワーって売っていきたいなってのはある。

 

──2020年っていうキリのいい数字に向けて、私たちが準備したほうがいいものってありますか?

身近な人を大切にするだけじゃないかなって思う。これは伝わってくれとしか思わないけどね。

 

──愛が大事と。

うん。それがね、どう伝えたらいいかわからないけど、たとえばもう、人の揚げ足を取っている場合じゃないんだよって。気づいてない人は、そろそろふと気づいたときに自分だけが取り残されてないように気をつけて欲しいなって思う。

 

──ありがとうございます。そうですよね。

一生懸命ももはやってるし、それが分からなくても、今からあるべき自分を取り返そうとしたら、取り返そうとしたって記録は残るから、それは大事だと思う。

 

──記録が残るってのはすごい大事ですね。

そう。記録が残っているってことがさ、ももは特に意識して生きていた部分もある。実際いろんな人の中に記憶としてもいろんな自分がいるわけじゃん。自分の中にもそれが残っているわけじゃん。それを考えたときにさ、どれだけ人の悪口言ったとかさ、どれだけ人を傷つけたとか、どれだけ自分を大事にしなかったとか、冷静に考えてみて欲しい。ももが一生懸命言っているのはそういうことだし、ももは人の悪口とか言わんわけ。なんか、攻撃的な人はその記録に対して、自分で自分を見つめてみて、正しいと思う人はそれでいいと思うんだけど、それが自分の望むものなのかってのは疑問。

ものすごく凶悪だったり、牙を向くものに宿っている魅力ってすごいあると思うんだけど、やっぱりなんかそこに人を大事に思いやれてないものが多すぎて、だからなんか……。自分はなんか感覚がずれているんだなって思うしかないぐらい、もう気持ちが合わない。ま、でも、そういう人もインターネットにいると。多いから。全然そこに対する虚無感とかはないんだけど、ふとしたときにね。そういうなんとも言えない気持ちになる。まあ凶暴さとかも存在しちゃうのはね、それもまた、清らかなものだとも思いますが。

 

──みんな未来を見失いやすくなっているなって気がしていてて。Twitterで悪口言う人も、なんだろう、普通に会社で疲れているんだろうなって思うし。

もももね、それめっちゃ思う。到底発散できないストレスってのがすごいあるんだろうなっていつも想像しちゃう。元NMBのりりぽんが、総選挙で結婚発表したときのリプ欄に「ほんとに人でなし」みたいなことが書かれたりしてるんだけど、なんか、エンターテイメントに対する捉え方すらもバグり始めているっていうか。

 

──確かに人間が壊れ始めているから……。

すごい心配になっちゃう。

 

──みんな睡眠時間が足りていないと感じるね。

ヤーヤーヤーヤーヤー。

 

──でも希望を見失わず身近な人へ愛を伝えていこうとということでこの質問は締めさせていただきます。

 

 

3.ちゃんもも◎さん、生誕祭って?

 

──今回のイベントについてなんですが、どんなイベントなんですか?

うーん、エンターザボイド (笑)

 

──エンターザボイド (笑)

今回、テーマは大きなものがあって「創造と復活の年」っていう2018年のテーマがももの中にあるんですよ。特に音楽業界では分かりやすくみてとれたのが、2018年っていう年を機に、一気に生き残りか否か、もしくは一度途切れたものの、強く生き残っていた魂が一気に復活してくる年になってて。今回のイベントの裏テーマが「そこにある」ってのは、まずは出演者さんをそういうテーマで選んだ。There There Theresさんっていうグループが出るんだけど、もともとBELLRING少女ハートっていうももがすごい好きだったアイドルグループなんだけど、それが一回終わって名前と体制を変えて復活したんだけど、何をやりたかったとか何ができるかっていうのがものすごく凝縮されて復活している状態が2018年より極まってて。面白いほどに完成されるんだよね、新しく。2018年に生き残ってるものって。そこがすごいいいなと思ってて。そういう部分でThere There Theresさん。

TAKENOKO△さんっていうグループは、それこそももがアイドルになったぐらいのタイミングで、2代目のメンバーになったりそのあと活動が止まってたりして。そんな感じでとても存在感のあった1代目のTAKENOKO△さんは終わってたんだけど、2018年に良くないニュースが飛び交うなか、彗星のごとく、突如再び現れて復活したんです。魂が選ばれてますよね。この2人の最強感溢れる、見てるだけで焚き付けられるような自由奔放なエネルギー量がすごいんです。2018年の場において復活してくるっていうのはすごい意味があるなと思った。

逆に、エレクトリックリボンさんは私が一番仲良くしてもらってるメンバーのericaさんが今年の9月でグループから卒業するんです。このタイミングが2018年にハマってきたところに未来への選択や希望が詰まっていますよね。つまりは、これまでの破壊であり、それこそが究極の創造なんです。

 

──大集合の年……!

うん。そうなんですよ、大集合の年なんですよ! 生き残っている魂があるべき場所に。その3組は私の中ではすぐに決まったって言うか。

 

──映画「エンターザボイド」も輪廻転生のお話ですもんね。それと、復活と自分の生誕祭を重ねているわけですね。

そうなんです! 魂は浮遊しているんですよね。魂の旅。そこにはちゃんと壮大な虚無はなきゃいけないと思ってるから。ももは1人でバンドを背負わせてもらってライブするわけなんだけど、ライブはね去年よりはポップじゃないかもしれない。でも、凝縮されてやっぱ、人生とか生命がテーマになってる。あと日が落ちて、日が昇るっていう構成を意識しています。頭とケツがポップで、そこからの間の流れってのがメッセージかなって。

 

──夜の時間ですね。

だから伝わらないかもって分かってても、やることに意味が今はあると思うから。今年はね。今年だからこの感じでもいいやみたいな。溝だから。「超凝縮した90年代」だと2018年を思ってるんです。だからそういう暗いものも明るいものも一緒くたにやっていいし、強制的に進化する直前。なんか人間らしいよねって価値観でやろうかな。今の価値観がいつか無くなっちゃうんだって思うと、こういう思い出って大事かなって。いつも次の次元の話をしていて、ももは。ずっとずっと。

 

──そうですね。

5年6年は平気でかかるんだよね。今この時点でももが言っていることも、すごいカジュアルに聞いてもらえるようになるのって。だから、まぁ、諦めてそこは。それは自分の作家性だから、売れようとかいうことよりも大事なことを積み重ねるためには。いいんじゃないかなと。種を蒔ければいい。

 

──どうしよう。事前の質問はどれもネタバレになりそうだから、あまり聞きたくないなぁ。「見どころ」などは、もはや聞きたくない気持ちになってきました。

あ、でも、最先端。

 

──最先端がみれる?

うん。最先端ってのは何かって、常に自分で考えることだと思うの。最先端が最先端になった瞬間には、もう最先端ではなくなっているわけじゃん。だから本当の最先端っていうのは常に自分で考えられている状態だと思うの。その瞬間、その瞬間。だから常に自分の感性やアンテナを研ぎ澄ますっていうのをやっぱりももは推していきたい。時代の最先端とか人間の進化を邪魔してる集団としての意識もあるはず。例えば、横並びの世界で誰かの揚げ足を取る、みたいな時代ってもう終わったと思うの。

もうそういうのなんの意味もない。それより自分がどういう人間であるかが問われてる。だから身の回りにあるものや、自分自身、大切にしなければいけないものを見極めてちゃんと大切にしましょうっていう。最先端であるために絶対に無視できないのが、死生観ね。結局、そこにたどり着いちゃうから、最先端でいうと。自分の人生の優先順位とかさ。どうやって生きていくかとか。絶対そこにたどり着くから。そこに対して常に思いがあったほうがいいと思う。最先端は愛、そして自分の死とは何なのか考えることじゃないかな。生まれた日に伝えたいこと、そんな生誕祭かもね〜。(笑)

 

<イベント詳細>

大桃子サンライズ生誕祭 ヲタ芸グランドスラム! vol.2
〜集まれ!バイブスの怪物 始まって10秒で最高潮SP〜
18/6/14(木) 渋谷WWW
18:30 開演

 

<プロフィール>

ちゃんもも◎

文筆家・アイドル・バンドじゃないもん!メンバー
twitter

 

text: 武田豪
photo: K.W